公務員への就職について

1.公務員という職業も悪くない。
 来年で高校も卒業。進学はしないつもりだが、何処に就職しようか具体的な希望は未だ何もない、という方は公務員試験に挑戦してみるのもいいかもしれません。公務員といえば何といっても倒産しないというのが一番の魅力です。終身雇用制が崩壊し、成果主義がすっかり定着した民間の企業にあっては、常に熾烈な競争下の中で仕事をしているといっても過言ではありません。勿論公務員にも人事考課に能力主義が採用され、民間ではとうの昔になくなった年功序列的1年毎に昇進・昇格ステップを上っていくというかたちはなくなったといってもいいでしょう。逆に能力さえあれば26歳の女性でも係長に昇進する
、といった事例は公務員の中で普通にみられる時代になってきました。嘗て諸外国から働き蜂と揶揄された我が国は週休二日制導入を民間企業に働き掛ける際率先して土日閉庁にしたように一般に民間への手本を示すといった意味合いからクールビズ、ノーネクタイスタイルの導入始め、先の例のように能力ある者は男女関係なく上級職に登用するということを民間に先駆け劇的に実行するといった側面もあるのです。そういう意味ではやりがいある職場ともいえるわけですし、限りなく倒産することがない職場である“公務員”の道を目指すのも悪いことではありません。

2.公務員になるためには
 公務員は、その字のとおり、一企業の利益追求ではなく公の利益を追求する職業です。といってもその種類はさまざまです。以下にその種類と合格のポイントについて挙げてみます。
 1)国家公務員試験総合職、家庭裁判所調査官、国家公務員一種は超難関といわれ、受験資格も21歳~30歳までで、高校新卒者では受験資格が得られません。公務員受験のための予備校を利用するのが合格には必要となるでしょう。
 2)国家公務員試験一般職、国税専門官、外務省・防衛相・専門職員、裁判所事務刊、労働基準監督官は難関の部類に属し、競争率も10倍前後を数えるハードルが高い試験です。やはり専門の教育機関で受験対策を行うことがお勧めとなります。
 3)国家公務員試験一般職(高卒向き)、消防官、入国準備刊、県職員・市役所職員は“超”はつかないまでも難関試験のひとつですが試験内容のレベルが高いというより、むしろ競争率が高いことによる合格の難しさ、というにふさわしい試験といえます。
 4)警察官、刑務官です。特に刑務官は刑務所で懲役を務める受刑者の管理・監督を行う職員です。近年、この刑務官による受刑者蔑視の扱いや警察官の不祥事が問題になっており、公務員としてのモラルが問われる職種となっています。難易度が中程度ですが、やはり人気の試験です。またこの試験では知力の他に体力も問われるため身体機能を鍛えておくことも必要になります。
 5)自衛官、警察官(高卒)は、公務員試験の中でも比較的倍率が低く、難易度も高くはありません。しかしここでも体力が必要となるため、学力と体力の両立が望まれる試験となっています。
 以上のとおり高卒者向きの公務員試験は文科省や経産省等の一般事務職等で働くための試験である3)の「国家公務員一般職」や「自衛官」、「警察官」等がねらい目となります。

3.まとめ
 総体的に公務員試験は、生活に安定を望む私たちにとって目標としたい職業の代表格となっています。在職中の身分保障、給与保障、公務員住宅の貸与・保養所等の福利厚生制度の充実、老後の生活保障(他の年金制度より優遇される共済年金制度の享受)等、在職中から退職後迄一般のサラリーマンより、比較的優遇された生活が送れるためです。このような高待遇の裏には一般企業勤めにはない高い秘守義務・モラル・奉仕の精神が求められ、これを疎かにしたときの罰則はより厳格です。魅力的にみえるのはアウトラインしか見ていないから、かもしれませんが、それは民間企業とて同じことです。一方能力さえあ
れば40代でも採用され得る一般企業ですが、公務員の世界では通常上限年齢の制限がありますから、受験できる期間は限られていますから注意が必要です。昔から大企業が就職希望者の人気を集めていますが、資金力(?)、従業員数、ネットワーク等からみても公務員も立派な大企業です。そのうえ倒産しません。このように総合的に判断しても、挑戦することのデメリットは少ないといえる職業、それが公務員なのです。

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