行政書士について

1.学歴不問となっているけれど、それってホント?
 国家資格の魅力の一つにその資格を持つことで独立開業ができるようになる、というものがあります。それだけに試験範囲は広く、毎年のように変わる法令等を受験科目とする場合の受験勉強は決して楽ではありません。行政書士は社会保険労務士程ではありませんが、法令科目中心の受験科目ですので、法改正の有無をチェックすることはとても大切になります。
 多くの国家資格が学歴等の境遇によって受験できる者と出きない者を線引きしてしまうようなことがないよう学歴不問とされていますが、高卒レベルの学力ではなかなか太刀打ちできないものも少なくありません。もちろん高校在学中までの勉強がほぼそのまま受験科目となるような試験はそもそもことはありませんが、テキストを読み解く理解力や応用力を利かすといった部分で、高卒レベルではハードルが高いと思えるものがあるのは確かです。
 そうした傾向にある国家資格ですが、比較的取得し易いものの一つに行政書士試験があります。しかも高卒者には特に有利と思える問題も出題されます。一般知識として出題される国語などは、文書中の空欄補充、並べ替え、要旨把握問題等々、つい最近まで試験で目にしていた内容のものが出題されるのです。この手の問題は、授業という機会から遠のくにつれてなかなかとっつきにくい問題となっていくものです。その点高卒者に有利な試験内容といえるでしょう。更に政治経済等々、身近に感じられる試験科目も少なくありません。

2.行政書士ってどんな資格? 食べていけるの?
 「行政」という単語に注目してみましょう。政府の仕事、通商産業省や厚生労働省等の省庁で働く国家公務員の仕事、県庁や市役所職員が行う仕事等。その範囲は一言では言えないくらい非常に広範囲に及んでいます。これらに関する数え切れない書類の作り手が行政書士と考えればいいでしょう。とはいえこれでは非常に大ざっぱなくくり方ですから少し身近な例を挙げれすとすれば、商店開業時や建設業などの知事認可更新時等有効期限毎に役所への届出や許可・認可義務が発生する書類の作成業務と届出等のほか、遺産分割協議書、各種契約書、念書、示談書、協議書、内容証明、告訴状、告発状、嘆願書、請願書、陳情書、上申書、始末書、定款等、1000以上ものカテゴリの書類等の作成に従事する仕事といわれています。
 加えて行政書資格者にのみ認められた業務、いわゆる独占業務が多くありますので、保有するメリットは更に高まりますから、独立開業して生計を立てることも難しいことではありません。要は営業と人脈次第です。
 いま人脈といいましたが、これは大切です。高校を卒業した年に行政書士試験に合格したとしても、即開業は避けた方が無難です。行政書士に限らず独立開業するにはまずは実務経験と人脈が必要です。人と対する仕事ですからビジネスマナーはもちろん、営業センス、そして知人を通じてどんどん顧客が増えていくといった基盤を作っておく必要があるからです。従って他社が経営する行政書士事務所に属して一定の社会経験を積むことは必須と考えてください。受験科目等については簡単に調べることができますので、興味がある方は、あるいは興味を持つためにも調べてみることをお勧めします。

3.まとめ
 今の時代、若いだけでは求人市場で生き残ることは難しいです。買い手市場状態が常態化しているからです。高校新卒当時は皆同じレベルです。社会経験がないですからスキル等の採用レベルを図る尺度がないからです。そうしたとき、言葉で意気込みを示すだけでなく、難しい国家試験をパスして得た資格を武器として、それが活かせる職場を目指す、これほど説得力ある就職のやり方は他にないでしょう。行政書士の業務は、先述したように企業だけでなく街の法律家でもありますから公私共に活用力120%の資格といえるのです。

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